みかん・柑橘の種類、栽培、病害虫などの用語集です。 |
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【あ】 【か】 【さ】 【た】 【な】 【は】 【ま】 【や】 【ら】 【わ】 | ||
項 目 | 説 明 | 区分 |
【た】 |
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台木 (だいき) | 接木する、元の木のこと。 多くの苗木は、キコクという柑橘を台木にして、それに育成しようとする品種の芽を接木して育成します。 |
栽培 |
ダイヤオレンジ | 伊予柑の一種。大谷いよかんの別名。 皮の表面が非常に滑らかで、赤橙色が宝石のように美しいので、このように呼ばれます。 皮は手でむきにくいのですが、中身は非常にジューシーです。 |
品種 |
田口早生 (たぐちわせ) | 早生みかんの一種。 興津早生の枝変わりでできた品種です。 和歌山県で多くさいばいされているようです。 |
品種 |
ダニエモンフロアブル | 環状ケトエノール系の殺ダニ剤の一種。 ダニエモンってふざけたような名前ですが、ちゃんとした商品名です。 愛媛では、ダニはダニエモンにお任せ!とラジオのCMにも流れています。 |
農薬 |
高接ぎ (たかつぎ) | 成木または幼木の枝を、地面から数十cmのところで切り、そこに新しい芽を接木すること。 成木は根が充実しているので、苗木を植えて育てるよりも、数年早く最初の果実が収穫できる利点があります。 特に、まだ新品種で単価が高いものを、数年経って単価が下がってこないうちに育成しようとするのに効果的です。 反面、中間台木の性質によって生育状態や果実の品質に影響を受けたり、寿命が短い可能性があるなどの欠点もあります。 【参考用語 : 中間台木】 |
栽培 |
狸 (たぬき) | タヌキは、熟した果実を食べてしまうので、注意が必要です。 身体が小さいので、電気柵では侵入の予防がしにくく、箱ワナ、くくりワナなどで捕獲して駆除します。 |
その他 |
ターム | 摘果剤の一種。 摘果作業を軽減するために、果実がなっている木に散布し、2次落果を助長させる薬剤です。 他にもフィガロンという摘果剤もありますが、それに比べ、薬効成分が木の根まで移行しにくく、木に悪影響を及ぼしにくいと言われています。 散布後、数日間、気温が高いような日を選んで散布すると効果的です。 |
農薬 |
タロッコ | イタリア原産のブラッドオレンジの一種。 果肉が赤くて、アントシアニンを多く含みます。 生食でも美味しいですが、その赤さを活かして、スイーツやカクテルの材料としても利用価値が高いです。 愛媛でも産地化しようと、栽培が始まっています。 |
品種 |
反 (たん) | 面積の単位。 1反は、およそ10アール。 1アールは10m×10m。 【参考用語 : 町、アール】 |
その他 |
【ち】 |
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窒素 (ちっそ) | 植物の栄養の三大要素のひとつ。 植物の成長、生命の維持には、窒素・リン酸・カリの三大要素が欠かせません。 そのために、年に何度も肥料を与えるのです。 窒素は、植物体内のたんぱく質や葉緑素、酵素などの構成物質として無くてはならない物質です。 葉っぱの緑化を促進し、光合成にも重要なはたらきをします。 リン酸は、光合成をはじめ、さまざまな物質の合成や、エネルギーの代謝に必要な物質の材料だといわれています。 カリは、その明確なはたらきは解明されていないようですが、植物の細胞の生理作用を調整するはたらきがあるとされています。 |
栽培 |
チップソー | 草刈り機の刃の種類。 外周面がノコギリのようになっていて、その刃の先端の一つ一つに、硬いチップがついているもの。 草刈り専用のもの、細い木の枝まで切れるものなど、さまざまな種類があります。 比較的、作業中に小石などは飛んで来にくいです。 |
道具 |
チャノキイロアザミウマ | アザミウマの一種。1mm程度の小さな害虫です。 スリップスとも呼ばれます。 果実が小さいときに軸の付け根に潜み、その周りの皮を食害して、リング状の傷をつけます。 防除には、 ダントツ、スピノエース、アクタラなどが用いられます。 【参考用語 : スリップス】 |
病害虫 |
チャノホコリダニ | ダニの一種。 果実を食害すると、皮がカサブタ状にガサガサになって、商品価値が低下します。 防除には、コテツフロアブル、コロマイト水和剤などが使用されます。その名の通り、周辺にお茶の木がある園地で多く発生するようです。 |
病害虫 |
チャバネアオカメムシ | カメムシの一種。 緑の羽の先端部分が茶色をしています。 柑橘類に大きな食害をもたらします。 ほぼ熟した果実に、その針のような口を差し込んで吸汁し、果肉が水分を失い、海綿状になり、また、味もひどく悪くなります。 果実が着色し始めの被害であれば、食害により落果しやすいです。 着色してからの食害は、落果しにくく、また外観からは食害されているかどうかの判別が困難です。 しかし、味の極端な悪化や、腐敗の元となるため、注意が必要です。 また、カメムシは、柑橘の畑の防風林としてよく植えられている杉やヒノキなどで繁殖しやすいと言われています。 |
病害虫 |
中間台木 (ちゅうかんだいき) | 台木とは、接木する、元の木のこと。 例えば、温州みかんの木を切って、デコポンを高接ぎするとします。 その場合、元の木は温州みかんなので、台木は温州みかんという事になりますが、多くの苗木は、キコクという柑橘を台木にして、それに育成しようとする品種の芽を接木して育成します。 その温州みかんも、もとは苗木だったわけで、その苗木も、キコクを台木にして育成されていますので、高接ぎしてできたデコポンの木は、根元付近はキコク、枝を切ってデコポンの芽を接木したところまでは温州みかん、そこから先はデコポン、となるわけです。 この場合、温州みかんは、正確にはデコポンとキコクの中間にある台木なので、「中間台木」と呼びます。 【参考用語 : 高接ぎ(たかつぎ)】 |
栽培 |
町 (ちょう) | 面積の単位。 1町=10反、およそ1ヘクタール(100m×100m)。 1反は、およそ10アール。 1アール=10m×10m。 |
その他 |
【つ】 |
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ツヤアオカメムシ | カメムシの一種。 羽全体が緑色をしています。 チャバネアオカメムシと同様、 柑橘類に大きな食害をもたらします。 ほぼ熟した果実に、その針のような口を差し込んで吸汁し、果肉が水分を失い、海綿状になり、また、味もひどく悪くなります。 果実が着色し始めの被害であれば、食害により落果しやすいです。 着色してからの食害は、落果しにくく、また外観からは食害されているかどうかの判別が困難です。 しかし、味の極端な悪化や、腐敗の元となるため、注意が必要です。 また、カメムシは、柑橘の畑の防風林としてよく植えられている杉やヒノキなどで繁殖しやすいと言われています。 |
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【て】 |
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摘芯 (てきしん) | 苗木を育成する場合、芽が出て軸が延びていったとき、葉っぱを数枚〜10枚程度残して、そこからハサミで切り、また新しい芽を出させる作業のこと。 【参考用語 : 自己摘芯(じこてきしん)】 |
栽培 |
摘蕾 (てきらい) | 豊作年には、木に必要以上の花が咲きます。 そして花が散り、実になるのですが、花が咲く前の、まだ蕾(つぼみ)の時に、その蕾を摘み落としてしまう作業のことです。 実になってから摘み落とすことを、「摘果(てっか)」といいますが、摘果よりも早い時期に摘み落とすので、来年に花が咲く新しい芽が出やすい利点があります。 反面、非常に作業時間が多くかかってしまいます。 |
栽培 |
デコポン | 「清見」と「中野3号ポンカン」を掛け合わせてできた品種が、「不知火(しらぬい)」です。 その不知火の中でも、特に、糖度13度以上、クエン酸1.0%以下の高品質なものだけを、 熊本県果実連が【デコポン】と命名し、商標登録しました。 そのため、熊本県以外の産地では「デコポン」の名称は使用できず、「キヨポン」「ヒメポン」「ラ・ミポリン」等のさまざまな名称で呼ばれて市場の混乱を招きましたが、平成9年、他の産地団体(日園連)との商標権の使用許諾契約が締結されたことで、関連各農協・県連を通じて出荷する果実に限り、「デコポン」の呼び名の使用が認められ、日本全国に浸透しました。 |
品種 |
摘果 (てっか) | 木に必要以上の果実がなると、木に負担がかかり、果実の肥大が悪くなったり、翌年の収穫量が減ったりします。 そのため、木の大きさや葉っぱの枚数に応じて、適当な数の果実になるように、手作業で摘み落としてしまいます。 この作業のことを、「摘果」といいます。 【参考用語 : 樹冠上部(じゅかんじょうぶ)摘果、枝別摘果】 |
栽培 |
摘果剤 (てっかざい) | 摘果作業を軽減するために、木に散布して、果実の2次落果を助長させるための薬剤です。 フィガロン、ターム、などの薬剤があります。 |
農薬 |
電気柵 (でんきさく、でんさく) | 畑の周囲をぐるっと一周、電気の流れる電線を張り巡らせて、畑の中に、イノシシやハクビシンなどの野生動物を侵入させないための柵のことです。 イノシシ用の2段型、鹿用の4〜5段型や、乾電池式、太陽電池式、100Vコンセント式などのいろんな種類があります。 |
その他 |
天牛 (てんぎゅう) | ゴマダラカミキリ虫の別名。 成虫が木の根元付近に卵を産みつけ、そこでかえった幼虫は、みかんの木の根元を、グルッと一周喰い進み、木を枯らしてしまいます。 成虫は枝などの皮を噛んで、枝が枯れるなどの被害もありますが、 幼虫ほどの被害ではありません。 しかし、木の皮の中にいる幼虫を退治するのは、木を傷めたり労力がかかるので、まずは成虫を防除し、卵を産ませないことが最も重要です。 成虫の防除には、モスピラン、アドマイヤー、スプラサイドなどが効果的です。 |
病害虫 |
天成り果 (てんなりか) | 上(天)にむいてなっている果実のこと。 直射日光をもろに浴びるので、日焼けなどの原因となります。 また、温州みかんなどでは、大玉になりやすく、味などの品質も良くないため、摘果作業の時に摘み落とします。 【参考用語 : 日焼け】 |
栽培 |
【と】 |
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糖度 (とうど) | 果汁の中に、どの程度の糖が入っているかを示す値です。 しかし、現実には果汁の中に果糖がどのくらい入っているかを測定するのは困難なため、果汁の「濃度」を、果汁の屈折率や赤外線の反射の具合などで測定し、ブリックス(Brix)(単位:度)で表します。 ブリックスを測る糖度計は、その果汁の中に入っている物質が、果糖かショ糖(砂糖の主成分)か、極端に言えば食塩が入っていても、判別はできません。 それをすべてショ糖だと仮定した場合に、どのくらいのショ糖が含まれている砂糖水と同じ濃度の果汁か?ということを測定する器具なのです。 たとえば、糖度15度というみかんがあったとすると、果汁の中に入っている果糖が15%なのではなく、果糖やクエン酸などがいろいろ入っているけれども、その溶液の屈折率が、15%の砂糖水と同じ屈折率だということです。 糖度が高いと甘いみかんだろう、と思いますが、決して糖度だけでは甘さは判断できません。 人間は甘さよりも酸っぱさの方が敏感に感じるので、甘いみかんかどうかは、糖度よりも、むしろ、酸がどのくらいあるか?の方が重要です。 酸がなければ酸っぱくないので、糖度が低くても甘く感じます。 糖度は、どのくらい甘いか?ではなく、どのくらい濃厚な味か?ということになりそうです。 |
その他 |
糖度計 (とうどけい) | 果汁の糖度を測定する器具です。 実際に搾った果汁を直接測定するタイプや、果実の外側から赤外線を照射して、果実を破壊せずに測定できるものなどがあります。 【参考用語 : 糖度】 |
道具 |
動噴 (どうふん) | 動力噴霧器の略。 エンジンまたはモーターでポンプを駆動し、その圧力で農薬などを勢いよく霧状に飛ばし、木に散布するための装置です。 エンジンまたはモーター、ポンプ、駆動ベルト、圧力計、圧力調節器、などで構成されています。 |
道具 |
動力噴霧器 (どうりょくふんむき) | 長い名称なので、通常は「動噴(どうふん)」と呼んでいます。 農薬の散布などに使用します。 |
道具 |
土佐文旦 (とさぶんたん) | 文旦の一種です。 高知県で盛んに栽培されている品種です。 文旦にも色んな品種がありますが、単に文旦というと、この土佐文旦のことを示すことが多いです。 |
品種 |
トップジンMペースト | 剪定や高接ぎなどで、太い枝を切った場合、そこから雑菌が入って木が枯れたりしないように、その切り口に塗る薬剤です。 |
農薬 |
採りかご (とりかご) | 果実を収穫するときに使う、かごです。 カゴにはフックがついていて、みかんの枝に引っ掛けられるようになっています。 およそ10kg弱のみかんが入る大きさのものが、よく使われます。 |
道具 |
採りほごろ (とりほごろ) | 採りかごの、別名です。 「ほごろ」とは、「物を入れるかごのようなもの」というような意味があるようです。 |
道具 |
愛媛みかん 直売 |
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信介農園 |
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