みかん・柑橘の種類、栽培、病害虫などの用語集です。 

 【あ】 【か】 【さ】 【た】 【な】 【は】 【ま】 【や】 【ら】 【わ】
 項  目 説  明  区分 

【は】

   
ハクビシン タヌキに似たような動物。
鼻筋が長く、額から鼻にかけて、白い筋が入っています。
みかんを食い荒らすので、狩猟獣に指定されています。

その他
箱ワナ (はこわな) 有害鳥獣を捕獲するための、ワナの一種。
オリ状になっていて、中に入ると入り口が閉まって、逃げられなくなるタイプのワナです。
イノシシ用の大型のものから、イタチ用の小型のものまで、色々なタイプがあります。
設置には、狩猟免許が必要です。

 
その他
八朔 (はっさく) 瀬戸内海に浮かぶ、因島で発見されたと言われています。
独特の苦味があり、それがまた美味しいです。
文旦の血を引いているとされています。
普通の八朔の他に、皮の紅色が若干濃い、「紅はっさく」も人気があります。

品種
葉面散布 (はめんさんぷ) 肥料を地面にまくのと比較して、液体肥料などを葉っぱに散布することをいいます。
栄養分の吸収の量は少ないものの、養分の吸収が非常に早い(散布した翌日にはほとんど吸収される)といわれています。

 
栽培
春肥 (はるひ、はるごえ) 春にまく肥料。
前年の秋にまいた秋肥が樹体に貯蔵されていて、主にその栄養で春の新芽が出たり花が咲くといわれていますが、それを補うように栄養分を与えるのが目的で、春にも肥料をまきます。

栽培
はるみ 「清見」と「F2432ポンカン」を交配させてできた品種です。
よく似た掛けあわせに、「清見」と「中野3号ポンカン」を掛け合わせてできた「不知火(通称名:デコポン)」がありますが、はるみは、濃厚な味が特長の不知火に比べて、ややまろやかな優しい味がする感じがします。
とても美味しいのですが、隔年結果が激しく(豊作と不作の年の差が激しい)、栽培する農家は少ないです。

品種
春芽 (はるめ) 春に新しく出る芽。
柑橘の木は、春、夏、秋、の3回、新しい芽が出ますが、品質の良い温州みかんをならせるには、春芽に花を咲かせるのが良いと言われています。
剪定作業や敵蕾(てきらい)作業を行い、春芽をたくさん出させることで、その翌年にその芽に花が咲いて、美味しいみかんができます。

 
栽培
はれひめ (清見×オセロラ)に宮川早生を交配してできた、まだ新しい品種のみかんです。
普通のみかんの様に、手で皮を剥いて、中の袋ごと食べられます。
酸が少なく、オレンジの香りが心地良いです。
まだ青い11月頃から、完熟する2月頃まで、美味しく食べられます。

品種
晩白柚 (バンペイユ) ザボン、文旦の一種。
とても大きくなる品種で、大きいものだと、大人の人間の頭ほどの大きさになります。
皮は厚くて、剥いてしまえばガッカリするほどの大きさになってしまいますが、それでも1個食べると、腹イッパイになるほどです。
独特の風味で、熱狂的なファンもいらっしゃいます。
その厚い皮は、ジャムや漬物にしたり、風呂に入れて入浴すると、いい香りで肌もスベスベになるといわれています。

 
品種

【ひ】

   
ビタミンC ご存知のとおり、柑橘類に多く含まれている栄養素のひとつです。
愛媛では特に、「みかんが黄色く色着き始めたら、病気の患者さんが減って、お医者さんの顔色が青くなる」と言われているほどです。

 
栄養
日南の姫 (ひなのひめ) 極早生温州みかんの一種。
極早生品種の「日南(にちなん)」の枝変わりでできた品種で、日南よりも更に早い時期から収穫できる、超極早生の品種として、これからが期待されています。

品種
P−プラス (ぴーぷらす) 果実保存用の袋の一種。
透明のビニール袋のような外観ですが、目では見えない非常に小さいミクロの穴が空いていて、果実が呼吸できるようになっています。
柑橘では、おもに収穫から出荷までの貯蔵期間が長い、河内晩柑や不知火(通称名:デコポン)に使用されることが多いです。

その他 
日焼け (ひやけ) 人間の日焼けと同じように、果実が太陽にさらされて、その部分の皮が変色したり、そこから腐敗したり、また、果肉の水分もなくなって、商品価値がなくなります。
特に、極早生温州みかんや、せとかなどに多く発生します。
極早生みかんでは、空をむいてなっている「天なり果」を摘果したり、せとかでは果実の日光が当たる部分にクラフトテープを貼ったりして、日焼けを防いでいます。

栽培
日向夏 (ひゅうがなつ) 宮崎県で発見された品種で、ユズの突然変異ではないかと言われています。
しかし、その果実は酸っぱいユズとは全く違い、爽やかな風味で大変おいしいです。
また、アルベドとよばれる、皮と中袋の中間の白いフワフワの部分にほのかな甘みがあり、アルベドの部分が残るように、りんごのようにナイフで皮を薄くむき、果肉と一緒に食べると美味しいです。
【別名:ニューサマーオレンジ、小夏】

品種

【ふ】

   
フィガロン 摘果剤の一種。
散布することにより、エチレンが生成され、果実の2次落果が助長されます。
摘果作業の軽減のために使用されます。
また、果実の早期着色のために使用されることもあります。

 
農薬
フジコナカイガラムシ カイガラムシの一種。
メスは2〜4mm程度で、ワラジのような楕円形をしています。
枝、葉、果実に寄生し、その分泌物に雑菌が繁殖し、果実に「すす」ような真っ黒なものが付着します。
オスは蚊のような形で飛べると言われていますが、なかなか見ることはありません。 

病害虫
普通伊予柑 (ふつういよかん) 伊予柑の一種。
単に「伊予柑(いよかん)」といえば、現在ではほとんどが「宮内いよかん」のことを示すことが多いのですが、宮内伊予柑は、もともとあった伊予柑の枝変わりで、早く収穫できる品種です。
宮内伊予柑ができてから、宮内伊予柑と区別しやすいように、「普通伊予柑」と呼ぶようになりました。

 
品種
普通温州 (ふつううんしゅう) 昔からある温州みかんの一種。
1月以降に収穫することが多いです。

 
品種
ブラッドオレンジ イタリア原産のオレンジの一種。
果汁が血液(ブラッド)のように赤いので、その名前がつきました。
その赤さのもとは、「アントシアニン」。
高機能性柑橘として、愛媛県でも産地化が進められています。
タロッコ、モロ、サンギネロなどの品種があります。

 
品種
Brix (ブリックス) 液体の濃度を表す単位。単位は「度」。
柑橘の糖度を簡易的に表す単位として用いられています。
概ねの定義は、「液体の屈折率を、20℃のショ糖溶液の重量百分率濃度(W/W%)に換算した目盛(スケール)」。
わかりやすくく言えば、その果汁の屈折率は、何パーセントの濃さの砂糖水と同じ屈折率か?ということです。
【参考用語 : 糖度】 

その他
文旦 (ぶんたん) 柑橘の一種。
土佐文旦、水晶文旦、バンペイユなどの品種がありますが、単に「文旦」というと、土佐文旦のことを示すことがほとんどです。
【ブンタンとザボンについて】
 1772年、中国の船が難破して、鹿児島県阿久根市の海岸に漂着しました。
 地元の人達の手厚い救援活動などに感動した、船長の「謝文旦」さんが、お礼にと、2種類の柑橘を残したそうです。
 中の果肉が赤紫色のものを前の2文字をとって謝文(シャブン→ジャブン→ザボン)、果肉が淡黄色のものを後ろ2文字で文旦(ブンタン)と呼ぶようになったそうですが、名前の由来は、中国の俳優の名前から来たなど、他にもいくつかの説があるようです。

品種

【へ】

   
β−クリプトキサンチン 柑橘のオレンジ色の元になっている色素「カロテノイド」の一種で、特に温州みかんに多く含まれます。
ガンに強い抑制作用があることが学会でも発表され、注目を浴びています。
栄養
紅甘夏 (べにあまなつ) 甘夏の一種。
普通の甘夏よりも、皮の色の紅色が若干濃いのが特徴です。

 
品種
紅河内晩柑(べにかわちばんかん) 河内晩柑の一種。
普通の河内晩柑よりも、皮の色の紅色が若干濃いのが特徴です。

品種
紅八朔 (べにはっさく) 八朔(はっさく)の一種。
普通の八朔よりも、皮の色の紅色が若干濃いのが特徴です。

品種
紅マドンナ (べにまどんな) 正式名称は、「愛媛県果試第28号」。
ゼリーのような独特な食感で、とても人気がある品種です。
甘平(かんぺい)とともに、愛媛県を代表する新しい高級柑橘として、
今後が期待されています。

品種
ベフトップジンフロアブル 殺菌剤の一種。
主に、貯蔵中の腐敗などを防ぐために使用されます。
浸透性が高いトップジンMに加えて、保護殺菌効果が強いベフランが含まれているため、効果が持続するとされています。

農薬
ベフラン液剤 殺菌剤の一種。
主に、貯蔵中の腐敗などを防ぐために使用されます。
ベンレート水和剤を混用して散布すると、単体で散布するよりも効果が高いとされています。

農薬
ペンコゼブ水和剤 黒点病の防除に使用される殺菌剤の一種。
黒点病には、「ジマンダイセン」が主に使われますが、それを元に、農薬の価格の低減を目的に作られた、日本で始めての本格的な、「ジェネリック農薬」といわれています。

 
農薬
ベンレート水和剤 殺菌剤の一種。
主に貯蔵中の腐敗などを防ぐために、収穫の直前に散布します。

農薬

【ほ】

   
訪花害虫 (ほうかがいちゅう) 開花時に花に寄ってきて、加害する昆虫類のことです。
果実に傷を付け、商品価値を低下させます。
ハナムグリなどが代表的な訪花害虫です。

 
病害虫
ホウ素 植物の成長に必要な、微量要素のひとつ。
明確な役割はわからないようですが、柑橘の木の成長や健康な生命の維持に欠かせない要素だといわれています。

 
栽培
穂木 (ほぎ) 接木に使う枝のこと。
これに対し、接がれる側の木を「台木(だいき)」と呼びます。

 
栽培
ほごろ かごのようなものです。
収穫するときに使われるものを、「とりほごろ」と呼びます。

 
道具
ポンカン 原産地はインドとされています。
今津ポンカン、太田ポンカン、森田ポンカンなど、さまざまな品種があります。

品種
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