河内晩柑(かわちばんかん)ってどんな柑橘?
河内晩柑は、『和製グレープフルーツ』と呼ばれることもあるように、優しくて爽やかな風味が特長で、春~夏にかけて、
とても美味しく食べられる柑橘です。
まだまだメジャーな品種ではありませんが、テレビで放映されたこともあり、ようやく全国的にも少しずつ知られるようになってきました。
河内晩柑は、季節とともに、食味も移り変わるんです!
河内晩柑は、5月の花のつぼみが膨らむ頃から、夏のお盆を過ぎる頃までが、食べ頃。
春のうちは、とてもジューシーで爽やかな食味が特長で、
夏になると、ほのかな甘みが少しずつ増し、口の中で果肉の1粒1粒がプチプチとはじける食感が楽しめます。
休日の朝にもオススメ!
グレープフルーツに比べると、酸味や苦みなどの刺激が少ない、優しい感じの風味です。
いつもの忙しい朝には、酸味の効いたグレープフルーツで「目覚めシャッキリ!!」がいいかもわかりませんね。
でも、時間がゆっくり流れる休日の朝には、
優しい風味の河内晩柑で、まったりと過ごす贅沢な時間も素敵だなって、思いませんか?
どうやって食べるの?
河内晩柑は、文旦(ブンタン)の仲間なので外の皮は厚いのですが、一般的な文旦類よりも
ずいぶんと皮が軟らかいので、女性やお年寄りでも比較的簡単に手で皮が剥けます。
中の袋も剥いてから、果肉だけを食べて下さい。
冷蔵庫で冷やして食べると、より一層、美味しいです。
また、ジュースに絞ったり、焼酎に割って入れても、とても爽やかで美味しくお召し上がりいただけます。
高血圧薬を服用中でも大丈夫!
グレープフルーツには、フラボノイドがたくさん含まれていて、高血圧薬の一部とは相性が悪く、同時に服用すると危険と言われています。
河内晩柑は、『和製グレープフルーツ』とも呼ばれていますが、果肉にはフラボノイドがほとんど含まれていないので、高血圧のお薬を服用中の方でも、安心してお召し上がりいただけます。
ただし、外の皮にはその成分があるようなので、皮ごとジュースに絞る時には、注意が必要です。
もっと詳しく知りたい方は、お医者様か薬剤師さんにお尋ねになって下さいね。
信介農園の河内晩柑は、
ワケあって、とっても見栄えが悪いものが多いんです...。
河内晩柑は、新鮮さが大切です。
前もって収穫して貯蔵しておくのではなく、果実はできるだけ木にならせたままにしています。
春を過ぎて遅い時期までそのままにしていると、見た目がとっても残念な果実が、たくさんできてしまうのです。
でも、残念なのは見た目だけ。 食べると納得!! 残念に感じることは決してありません。
どうしてこんなになっちゃうの!?
→見た目が悪いのは、安心・安全の証し。
果実の外観が悪くなる原因の多くは、
「黒点(こくてん)」と「赤サビ」です。
これを防ぐために、花が咲いて来季の果実が成長する春~夏にかけて、数回にわたって殺菌剤を散布する必要があります。
ところが、河内晩柑は夏を過ぎる頃まで、果実を収穫せずに、木にならせたままにしているので、残留農薬成分の関係で、有効な殺菌剤が散布できないのです。
農薬の散布基準をキッチリ遵守しているからこそ、見栄えの悪い果実ができてしまうのです。
(無農薬栽培ではありません。)
ちょっと解りにくいので、ブログでも詳しく説明しています。是非、ご覧になって下さいね。
ブログ記事 防除~農薬について
河内晩柑には、色々な呼び名があります。
美味しい河内晩柑を地域のブランドにしようとするため、また、商標などの権利の関係から、本当に様々な名称で呼ばれています。
それが市場や消費者さんの混乱を招いて、かえって、この柑橘の普及・浸透を妨げているような気がします。
その呼び名の例をいくつか紹介します。
河内晩柑(かわちばんかん)
・・・ 品種としてのの名称。美生柑(みしょうかん)
・・・ 愛媛県愛南町のマルエム青果の登録商標。愛南(あいなん)ゴールド
・・・ 愛媛県愛南町で使用している名称。宇和(うわ)ゴールド
・・・ 愛媛県宇和島市の味楽共選が使用している名称。ジューシーフルーツ
・・・ 主に、愛媛県の西部・中部で呼ばれている名称。夏文旦
・・・・・・・・ 高知県などで呼ばれている名称。天草晩柑
・・・・・・・ 熊本県などで呼ばれている名称。などと呼ばれています。聞いたことがある名称はありましたか?
食べたいなぁ!って思った方は、こちらからご注文下さい。↓
見栄えの悪い河内晩柑 |